【製造業・金属製品製造業】に関する採択事例をご紹介します|事業再構築補助金
今回は、「【製造業・金属製品製造業】に関する採択事例をご紹介します|事業再構築補助金」についてになります。
事業再構築補助金の「製造業・金属製品製造業」 に関する、採択事例をご紹介いたします。
製造業の事業再構築補助金における採択割合は、28.7%となっており全体的にみて最も採択率の高い業種となっています。(第9回採択結果より)
ただし、製造業は範囲がかなり広くなっているため、何種類かに分類して採択事例をご紹介します。
金属製品製造業は、「鉄鋼や非鉄合金などの金属を加工して、部品や完成品への加工流通」などを行う事業所が分類されており、以下のように分けられています。
食品缶、金属プレス品・切削工具、機械刃物、作業工具、鉄骨・フレーム、吊り橋、鉄塔、サッシ、シャッター、金網、ねじりばね、ねじ等、製造する部品や製品の幅はかなり広くなっています。
【製造業:金属製品製造業】の採択事例
事業計画名 |
事業計画の概要 |
”メイドインTokyo”にこだわった高品質商品で海外製品との差別化を図る事業 |
新型コロナウイルスの流行によるイベント停止や原油・資源価格の高騰により付加価値が大きく低下しているアニメグッズメーカーが、日本初の缶バッジ自動製造システムと最先端技術を導入し、高付加価値商品を製造販売し、海外製商品との差別化を図り「メイドインTokyo」ブランドを構築します。この取り組みは、「東京製」にこだわることで、海外製品との差別化を図るものです。 |
業界初!ファクトリーオートメーションに求められる半導体製造装置用「重量誤差0.3%以下のねじ部品」の大量生産体制の構築 |
本事業は、総合ねじ部品メーカーである当社が、新たに業界初となるオートメーション工程に適応したねじ部品の製造に取り組み、半導体製造業をターゲットとする新たな事業を展開する試みです。 |
鉄骨製造業を行っている同社が、並行して『製缶板金業』に進出し、工場改修を実施。 |
企業間での価格競争から脱却し、コロナウイルスの流行に左右されない新たなプロフィットセンターとして、大型の容器に特化した商品づくりで差別化を図ります。 |
建築金物分野における、美観に優れた複雑形状製品製作への業態転換 |
コロナの大流行や燃料価格の高騰により、当社の主力商品であるサービスステーションやショッピングモール向けの建築金物が苦戦し、売上が激減しました。そこで、世界的な健康危機の中で利益を上げ、今後回復が見込まれる都市部の旅館に供給する複雑な形状の金物を作ることにしました。 |
強みを活かして大口径ねじ製造事業に進出し事業再構築を図る取組み |
ポストコロナ時代に拡大が予想される大径ねじの市場に対して、当社の強みである高い技術力を生かし、新たな機械設備を導入し、世界的な大流行時の低迷から売上をV字回復させることを計画しています。 |
重量物高度溶接技術による大型製缶製造に向けた抜本的業態転換 |
最近の機械の進歩や工場のリニューアルを機に、溶接作業や緻密な生産技術を強化し、5.6トンを超える巨大缶の製造に対応する生産体制を構築する。優秀性、コスト、生産能力などを考慮し、コロナウイルスの影響や原油・商品価格の高騰を乗り越えていく。 |
給炭機用部品の加工&修理ノウハウを地熱発電等に横展開、メンテナンスも含めた部品供給計画 |
火力発電所で使用される石炭混入機用部品の製造技術を生かし、地熱エネルギー資源用部品などを提供する予定です。最新の立旋盤を導入し、大量かつ極薄の部品の製造に対応する。図面がなくても部品を修理・補修できるため、絶望的な状況でも迅速かつ効果的に対応できることが大きなセールスポイントです。 |
低炭素社会の実現に貢献する超精密研磨技術の事業化 |
ダイヤモンド精密研磨や長尺金属箔連続的研磨などの独自技術や、電子ビーム露光機用部品の加工機構など、効率的な生産体制を構築するため、工場設備を建設し、量産体制を確立します。 |
自社金型加工技術の向上と生産効率化による外注加工ビジネスの新規展開事業 |
コロナの流行やコスト高など、昨今の経済・社会情勢を鑑み、金型加工技術や生産効率の向上による生産体制の構築を図り、請負化することで財務の安定と市場への足場固めに努めます。 |
ファイバーレーザー加工機の導入による非鉄金属製品製造・加工事業への参入 |
従来の鉄鋼分野にとどまらず、非鉄金属であるチタンや真鍮など複雑な加工が必要な物質の製造・加工を行う業界にも進出するため、ファイバーレーザー加工機を導入し、新しい商品の生産と新規事業の創出を行い、事業基盤を高めていく考えです。 |
自動ドアの駆動部の精密部品加工への新分野展開及び販路開拓 |
パンデミックやコスト高で減少する売上を回復させるため、精密油圧バルブの専門知識を生かし、精密自動ドア部品の製作に特化した新部門を設立する予定です。これにより、新たな原動力を確立し、高価格帯の高品質な製品づくりで復活を遂げます。 |
精密加工技術を活かして、船舶用エンジン部品にチャレンジ! |
収益が不安定な生産工場向けの工具製造ではなく、舶用エンジン部品の製造を事業の柱に据えるという挑戦です。この新しい試みを、継続性と安心感のある未開拓の分野での事業の基盤とすることで、現事業とのシナジー効果を発揮し、業績の回復を目指します。 |
生産用機械器具製造から「医療用機器産業」及び「自動車産業」への進出 |
コロナの発生により、デジタル化・バーチャル化が急速に進む中、生産基盤の機械・器具の製作依頼は減少している。当社は、板金印刷、成形、溶接などの加工技術を融合させ、従来はなかった自動車関連部品や医療機器部品の製造に踏み出すことで、売上の拡大を図ります。 |
脱炭素化のEV向けプレス金型へ、射出成型金型からの新分野展開 |
同社は、自動車のプラスチック部品の金型を製作してきたが、コロナの影響などで受注が減少している。EV関連部品の需要増に対応するため、カーボンニュートラル社会への貢献の一環として、金属材料のプレス金型の製作を担うことになった。 |
5軸複合加工機導入による高付加価値な金属加工事業への業態転換 |
大物部品や3次元曲面部品加工などの引合いがあるが、顧客ニーズに対応できていないので、最新の5軸複合加工機導入と工場ネットワーク化により、生産性を向上し付加価値の高い金属加工業への業態転換を目指す。 |
ベンディング・油密溶接の融合による特殊車両部品製造への大胆な転換 |
圧倒的な精度と生産性を誇る高機能ハイブリッドベンディングマシンの画期的な生産技術を導入。重機のフレーム等、大型で高強度を必要とする部品市場へ参入。参入障壁が高く成長性が見込める新分野展開を図る。 |
精密金型部品製造から機械刃物製造に転換する再構築事業 |
当社のコネクタ用プレス金型部品や電子機器用プレス金型部品は、スマートフォンやタブレット端末などのガジェットの大量生産に支障をきたす半導体の不足により、需要が減少しています。当社は、他の産業分野からの受注獲得に向けたアプローチを刷新し、切削加工用の特殊な刃物を製造し、事業の多角化によりリスクを低減していきます。 |
モーターコア部品試作と金型製作による量産化支援までの包括対応 |
自動車業界は現在、電気自動車(EV)への大きな転換期を迎えており、自動車の内外装の金型を生産する当社の事業にも大きな影響を与えることになります。当社の技術を活かし、モーター、コア部品、ダイキャストの一括生産を、試作の先陣を切って幅広くサポートします。 |
高い溶接技術を活かした金型メンテナンス事業への新分野展開 |
コロナの流行で投資資金が減少する中、金型の再生需要が急増したため、製缶・板金業で培った溶接技術を応用し、金型の再生・メンテナンスを中心とした肉盛溶接サービスを新たな領域として展開することになりました。 |
金属製品製造業は、成長枠のおいて経済産業省が指定している業種です。以下の業種がその対象となります。
【金属製品製造業の成長枠の対象となる業種・業態の一覧】
- 洋食器・刃物・手道具・金物類製造業
- 暖房・調理等装置、配管工事用附属品製造業
- 建設用・建築用金属製品製造業(製缶板金業を含む)
- 金属素形材製品製造業
- 金属被覆・彫刻業、熱処理業(ほうろう鉄器を除く)
- 金属線製品製造業(ねじ類を除く)
- ボルト・ナット・リベット・小ねじ・木ねじ等製造業
- その他の金属製品製造業
製造業では、補助対象経費が主に機械装置・システム構築費になることが多いです。
採択後の交付申請においても、機械装置を購入する補助対象経費は分かりやすいく、明確な資産への投資となり対象経費として明確です。
事業再構築補助金では、ものづくり補助金とは違い、建物費や広告宣伝費といった補助対象経費も含まれており、機械装置を導入するだけではなく、工場の内装費、増築費、集客ための広告宣伝費、自社HPの更新など機械装置以外の経費項目も含めて、申請ができることが、事業再構築補助金を活用するメリットになります。
事業再構築補助金の申請サポート
壱市コンサルティングでは、中小企業診断士のチームで事業再構築補助金の申請サポートを実施しております。
専門分野をもった、中小企業診断士のメンバーが揃っており、各業界に適した人材が2~3名体制で責任をもって担当します。
第11回事業再構築補助金の申請サポートについても引き続き、先着10社様限定で承っております。
なかなか採択されない事業者の方の駆け込み寺的な立場になりたいという思いから、
再申請の方限定で、着手金の割引コースを設けています。
本来十分な準備期間の中で申請まで進めらることが望ましいですが、
直前1カ月前、3週間前ぐらいから始められる方も面談の上、短納期対応でお受けしております。
実際に補助金が活用できる事業の取り組みなのか、どの申請枠で進めれば有利なのか、採択されるポイントはどこなのかなど、初回は無料相談を実施しています。
事業再構築補助金の申請をご検討の方は、是非お問い合わせいただければと思います。