今回は「第16回小規模事業者持続化補助金の採択発表~低採択率の記録更新」についてになります。
2024年8月8日に、第16回の小規模事業者持続化補助金の採択発表がありました。
今回は、前回第15回よりさらに厳しい採択率となり、記録を更新しました。
「小規模事業者持続化補助金(第16回締切分)」の補助事業者が採択されました
第16回 小規模事業者持続化補助金の採択発表
令和6年5月8日から募集を開始しており、令和6年5月27日に第16回公募分を締め切りました。申請のあった7,371件について外部有識者による厳正な審査を行った結果2,741件の採択事業者を決定しました。
採択率は前回大幅に下がった41.84%から更に下がり37.81%と、さらに厳しい結果となりました。
中小企業庁の大型補助金では、第11回事業再構築補助金が26%、第18次ものづくり補助金が36%と低採択率を更新し続けていますが、この流れを汲んでなのか小規模事業者持続化補助金も低採択率の補助金となりました。
また、第16回で厳しかったのは、募集開始から締め切りまで、19日間しか期間がなかったことです。
その影響もあり、申請件数が約半数になりました。
昨年までと比較するとかなり厳しい条件となっており、短期間で申請をして、採択率もかなり低く、そう簡単には補助金がもらえなくなったことが分かります。
小規模事業者持続化補助金 申請件数・採択件数の推移
申請件数については、約7,371件と第15回までの約13,000件と比較すると半数程度の申請件数に激減しました。
これは、第16回では募集開始から締め切りまで、19日間しか期間がなかったことが影響しており、申請事態できなかった事業者が多くいたことが分かります。
小規模事業者持続化補助金 採択率の推移
採択率は第14回までは継続して60%前後で推移していましたが、今まで最も低い採択率を更新して37%となりました。
また、第15回より、小規模事業者持続化補助金の独自のシステムでの申請となっており、制度が改められて採択率は低くなり、調整局面に入っていることが分かります。
第17回小規模事業者持続化補助金以降について
第15回で採択率の激減と第16回は超短納期かつ低採択率を更新した状況下においては、昨年までのようにそう簡単に補助金を獲得することが難しくなっていることを感じます。
第17回小規模事業者持続化補助金については、これまでの周期を鑑みると、第16回の採択発表後の8月には公募が始まりかとおもいますが、他補助金の状況も鑑みると調整段階に入っていると思われ、公募の開始は読めないです。
ただし、公募が出て場合にもイレギュラーな内容になることが予測され、短納期かつ低採択率の傾向が引き続き続くものと思われます。
いずれにしても、公募が出る前にあらかじめ準備していき、公募が出たら即申請といった、スキームを組んでいく必要がでてきており、今後は補助金をもらうのは難しい状況になったと感じます。
小規模事業者持続化補助金の申請サポート
壱市コンサルティングでは、中小企業診断士のチームで補助金関係の申請サポートを実施しております。
専門分野をもった、中小企業診断士のメンバーが揃っており、各業界に適した人材が責任をもって担当します。
第17回小規模事業者持続化補助金の申請サポートについては、先行受付をして公募前からヒアリング等進めていきます。
実際に補助金が活用できる事業の取り組みなのか、どの申請枠で進めれば有利なのか、採択されるポイントはどこなのかなど、アドバイスします。